ききみみずきんと本と図書館と…
あなたが今読んでいる本と出会ったところは何処ですか?
市図&県図 2008.4 前期
殺人者の顔
ヘニング マンケル
創元推理文庫
リガの犬たち
ヘニング マンケル
創元推理文庫
白い雌ライオン
ヘニング マンケル
創元推理文庫
笑う男
ヘニング マンケル
創元推理文庫

変わらぬ哀しみは
ジョージ P.ペレケーノス
ハヤカワ・ミステリ文庫

すべての美しい馬
コーマック・マッカーシー

病める狐 上
ミネット・ウォルターズ

尊魚堂主人
 井伏さんを偲ぶ
飯田 龍太

私と20世紀のクロニクル
ドナルド・キーン
百代の過客上
ドナルド・キーン
日本文学の歴史10 近代・現代篇1
ドナルド・キーン
渡辺崋山
ドナルド・キーン

雇用、利子および貨幣の一般理論 下
J.M. ケインズ
岩波文庫

世界の名著 ケインズ
中央公論社

経済学と人間の心
宇沢 弘文

市場には心がない
都留 重人

ヨーロッパ型資本主義
福島 清彦
講談社現代新書

ライアーズ・ポーカー
マイケル・ルイス

図解交通事故示談金80分でマル絞り
立花 正人
あなたから保険に入りたいとお客様が殺到する保険代理店
千田 琢哉
掛けていい保険いけない保険
相川 司
いざに役立つ損害保険の選び方
久保田 稔
やっぱりあぶない損害保険の選び方
村田 稔

商売の創造
鈴木 敏文
商売の原点
鈴木 敏文

日高敏隆選集1

棚から哲学
土屋 賢二
汝みずからを笑え
土屋 賢二

折々のうた
大岡信
折々のうた総索引
大岡信
《折々のうた》の世界
大岡信
《折々のうた》を語る
大岡信

早わかり世界の文学
清水 義範
ちくま新書

文学界2008.2
ユリイカ2008.3
Esquire 進化する映画×リアリティ
みすず 2008 1 2

畏るべき昭和天皇
松本 健一

都市住宅クロニクル1
植田 実

新版図説種の起源
チャールズ ダーウィン、リャード リーキー

あなたがやればお金は貯まる!
相川 達哉

常備菜 つくりおきのおかずと展開料理
婦人之友社編集部

千住博の美術の授業 絵を描く悦び
光文社新書

オモニ太平記
小田実

日本文化における時間と空間
加藤周一
ドナルド・キーン
ヘニング・マンケルを読みながら、
途中で、「私と20世紀のクロニクル」を読み出す。
「リガの犬たち」を読み終えたのを潮に一気に読み終えました。

文字通りに、キーンさんの世界に引きずり込まれ、
読みながら、キーンさんのあの本、この本が読みたくなり、
次に巡ってきた休日、図書館で幾冊かを借り出したのですが、
マンケルも読みたいし…、
と引き裂かれる思いをします。

とりあえずは、疲れた時にマンケル、
もうちょっと、元気で家におればキーン、
としませうか。

でも、引っ張るのはお二方ばかりではありません。
ヘロドトスも、ケインズも、ヒルも…

昨日、会社に、マンケルを持っていくのを忘れました。
「白い雌ライオン」は、700ページを越える分厚さ重さで、
いつも肩に引っ掛けているショルダーバックへ入れると、
バッグを傷めないかと心配になる。
で手持ちにして忘れたのですが、
忘れたその日、昼休みに何か無いかと物色すると、
以前買ったブルータスの本特集号があり、再読する。
あれから少し増えた知識と忘却とで読めました。
これはいい、と味を占め、もう一つ用意しておこうと思う。
そうだ、今出ている「考える人」がいい!
と思いつくも、そこらへんの書店には無く、
代わりに、別冊宝島 「もっとすごい!! このミステリーがすごい!」 を購入した。

ぱらぱら捲りながら、
そう言えば、日本のミステリーで外国に翻訳されて、
ヒットしたものって、まだ、無かったんじゃないかな?
と思う。
国内編のベストラインナップを眺めて、
これは欧米でヒットするかも?
と思わせるものが見当たらない。
無論、全部の作品を読んでいるわけではなく、
いくつか読んでいる作品のランキング位置を見ながら、
乱暴に思っているのです。

マンケルは、某インタビューで、
いつか推理小説作家にノーベル賞が送られる日が来る、
と言っているそうですが、
日本の推理小説もいつか世界中でヒットするようになればいいな、
とも思います。

種は一杯あるけど、しっかり育ってがっちりしたものになるのが難しいのですよね
翻訳文と古典の世界へ
「文学界」の2008年2月号で世界文学座談会が掲載され、
ユリイカの2008年3月号が特集「新しい世界文学」を組む。
そして、
「考える人」の2008年春号の特集が「海外の長編ベスト100」。
それだけではない。
「Coyote」のNo.26が特集「柴田元幸[文学を軽やかに遊ぶ]」と題し、
No.21に次いで二度目の柴田特集を敢行している。
まだまだありそうな、この趨勢、何なんでしょう?

海外文学ファンは何千人って、本当かしら?と思う。
人数はこの際どうでもいいでしょう。
これだけ、いろいろ出て景気がいいのは、ファンとしてうれしいものです。

全体的にはとても追いつけない、というか片端をも齧りきれないほどですが、
好きなジャンルが実り豊かなのは、拍手喝采ものです。
満開の桜も真っ青じゃないでしょうか?

今、日本語を、そして文学を豊かに、高からしめているのは翻訳文学だ、
と私は思います。
翻訳者が今ほど脚光を浴びる時代は、今までなかったのではないだろうか?

つい先ほども、東京創元社の近刊案内で
へニンフ・マンケルの新訳「タンゴ・ステップ」が出るのを知りえました。
ケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」下巻を今借りていますが、
その解題が宇沢弘文さん!
訳者間宮陽介の覚書と共に読む人の心を熱くするような文章です。
ふと目を上げれば、去年から買い揃えている岩波文庫のヘロドトス「歴史」が、
読め読めと怒っている。

何度生まれ変わっても翻訳本を読み続けていたい。
無論、日本文学の古典も。
久保田淳さんの新訳注で角川ソフィア文庫から出ている「新古今和歌集上」、
読める目処も立ちませんが、買ってしまいました。
文章が育ててくれた
先日、ドナルド・キーンさんの「日本文学は世界のかけ橋」を読み終える。
中国の大学で行われた講義を取りまとめたもので、
読みやすいものでした。
読みながら、だんだんに、
もっと読むべきものがあるのだと思い知らされ、
更に、学生の頃何冊かまとめて読んだキーンさんの著書を思い出す。
このやわらかく品のある文章は、読んでいて懐かしい。

懐かしいといえば、拾い読みしている「尊魚堂主人」からも、そんな印象を受けます。
この頃の本としては珍しい布の表紙貼りです!
「スガレ追ひ」の出版時から読み始め、
遡ったり追っかけたりした井伏鱒二さんの文章も好きでした。

こういう風に思い出しながら、
今もキーンさんの「私と20世紀のクロニクル」を読んでいるのですが、
こういう文章が、私の中の何かを育ててくれたのだ、
と思う。
奇をてらわずに、普通に穏やかできちんとした日本語を書いていると、
次第に落ち着いてくる、そんな文章のよさが、
もう今では懐かしい。
そういう文章の奥には、人を敬ったり、
物を大事に扱う気持ちがあるのでしょう。

今を嘆いて、往時を懐かしむのは、年寄りのすることでしょう。
でも、これはただの感傷ではありません。
本当に何かが失われている、という思いは確かにあるのです。
時に流されて、私自らが何かを失ってしまわないよう、
折に触れ、かって自分を育んでくれた文章を再読せねばなるまい、
と思った春の宵です。
ヘニング・マンケル
「ミステリーが読みたい2008年版」は、
これまで、月刊誌ミステリーマガジンで特集していたものが、
単行本化されたもの。

いろいろ読みたいものが出て来るのが常ですが、
一番興味を引かれた、ヘニング・マンケルの、
シリーズ初作「殺人者の顔」を読み出して、
一気に惹かれました。
木曜日に読み始め、
金曜日の夜、座り直して読み浸り、
待ちくたびれた土曜日の夜、読み終え、
唸らされる。
これは、いい!

今年のランキングに出ている「目くらましの道」が最高傑作で、
これを気に英語圏で一気にブレイクしたようですが、
それは、予約が入って幸い読めず、
この初回作から読み始めたものの、
これはこれで十分期待に応えてくれた。

この作を読み終えていないうちから、もう次が待ちきれない思いで、
昼休みと退社時に図書館へよって、
シリーズ本をまとめて借り出す。
「白い雌ライオン」「笑う男」の分厚さに知らず笑みがこぼれてしまう。

たぶん一ヶ月以上はこれで楽しめる。
読み終える頃には、「目くらましの道」が棚に落ち着いているだろう。

これは、筆致や感性に大きく寄りかかったマイクルコナリーよりも、
内容と構成とで大きく上回っており、骨太です。
それでいて、私のような年配者が読んでも味わえる襞もしっかりある。


プロフィール

Author:ききみみずきん
職業は、製本工。
司書の講習も受けました。
趣味は、読書と映画と文章を書くこと等など



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