ききみみずきんと本と図書館と…
あなたが今読んでいる本と出会ったところは何処ですか?
2007.7 中〜下旬
市図

若い芸術家の肖像
ジョイス
2007 岩波書店

こぼれ種
青木玉
2000 新潮社

袖のボタン
丸谷才一
2007 朝日新聞

黙読の山
荒川 洋治
2007 みすず書房

砕かれた街
ローレンス・ブロック
2004 二見書房

ロンドンの味
 吉田健一未収録エッセイ
2007 講談社

ワシントンのうた
庄野潤三
2007 文藝春秋

浦島草
大庭みな子
2000 講談社

ウェブ社会をどう生きるか
西垣通
2007 岩波書店

精選 折々のうた 上
 日本の心、詩歌の宴
大岡信
2007 朝日新聞社

浦安うた日記
大庭みな子
2002 作品社

終わりの蜜月
 大庭みな子の介護日誌
大庭利雄
2002 新潮社

天国の五人
ミッチ・アルボム
2004 日本放送出版協会


県図

懐手して宇宙見物
寺田寅彦
2006 みすず書房

洛々春秋
 私たちの京都
和田洋一・松田道雄・天野忠
1982 三一書房

天野忠随筆選
山田稔選
2006 編集工房ノア

物語のはじまり
 短歌でつづる日常
松村由利子
2001 中央公論新社

私の人生にゴールはない
 視覚障害を持ったトップ・アスリートの挑戦
マーラ・ランヤン著
2002 早川書房

ピアノはいつピアノになったか?
伊東信宏 編
2007 大阪大学出版会

ブラッサイ
 パリの越境者
今橋映子 著
2007 白水社


豊田泰光のチェンジアップ人生論
豊田泰光
2006 日本経済新聞社

ミュージカルが最高であった頃
喜志 哲雄 著
2006 晶文社

国富論 上
アダム・スミス著 山岡 洋一 訳
2007 日本経済新聞社

豊かさと棄民たち
原田正純著 
2007 岩波書店

ルポ正社員になりたい
 娘・息子の悲惨な職場
小林 美希 著
2007 影書房

座右の名文
 ぼくの好きな十人の文章家
高島俊男
2007 文藝春秋

よく似た日本語とその手話表現
 第二巻
脇中 起余子著
2007 北大路書房

トクヴィル平等と不平等の理論家
宇野重規著
2007 講談社

難聴者・中途失聴者のためのサポートガイドブック
マーシャ・B.デューガン 著
2007 明石書店

MODESTY
 松井秀喜つつしみ深い生き方
伊集院 静 著
2007 ランダムハウス講談社


ピアノ
図書館で、
「ピアノはいつピアノになったか?」
という書名が目に止まる。
この本は、いつか読みたい、と思っていた本だったろうか?
という書名に対する既視感がありました。

目次を開いたら、
「ベートーヴェンのもう一つの顔」
という節名が目に入り、
しばらく読む。

読んでいるうちに、
「パリ左岸のピアノ工房」
を思い出しました。
それから、
映画「 敬愛なるベートーヴェン」も思い出す。

ピアノが発展しつつあった時代にいたベートーヴェンが、
どのようなピアノを使ったのか、分かっているようです。

その一覧表の出所が、
「ベートーヴェン研究」
児島新著。

今の私より若くして亡くなられた著者は、
四半世紀もの間、ドイツで音楽研究をされ、
日本に帰り、いよいよ本格的なベートーヴェン叢書を出そう、
という時に亡くなられる。
知る人ぞ知る、という感じであまり世に知られていないようですが、
細やかな楽譜に関する記述などを読んでいるうちに、
惜しい人を亡くしたのだろうな、と思わせられます。

ベートーヴェンのピアノソナタがレコード全集として幾つか出、
また、全曲を通してのコンサートもあったようですが、
その本来のベートーヴェンの頭にあった曲に限りなく近づくことは、なかなか大変なようです。

ベートーヴェンの楽譜を読むと、
彼が作曲に用いたピアノと大いに関係があるし、
その引き方も、当時のピアノの能力と共に、
当時の音楽のあり様とも結びついている。
その当時の音楽状況に身を置き、
その当時の楽器を用いて、ようよう準備が整うようです。
でも、今の私たちは、その当時の音楽状況の中に入ることが、
もう叶いません。
だから、時代を超えてやってくるベートーヴェンに耳を傾けるしかないのでしょう。

単純に眼前のピアノの音だけに集中して音楽を味わえればいいのですが、
やはり、こういった事を踏まえて聞くことへ、彼の音楽の想念が誘っているのでしょう。

私たちは、歴史の中にいる。
ひと時の読書で、そんな事を感じ、
ちょっと、気分を一新できた休日でした。
新編戦後翻訳風雲録
宮田昇
2007 みすず書房

大人の本棚シリーズの一冊。
大人向けだけあって、苦味・酸っぱさといった口当たりの良くない文章が続々続く。
最初の一節、詩人の辺りを読みながら、読まなきゃ良かったかな…と思いましたが、
人生の実相に触れたい気持ちが勝って読み通せました。

ここで紹介されている翻訳者名は、今尚刊行されている本からも、拾えますが、
親しむとなれば、やはり、私より年配の方々でしょう。
私が高学年の学生になってようよう目にしだした名前ばかりです。
そして、時を隔てて、今にいたって知ることがあり、ところどころ驚かされる。読み終えた今、読んでよかったと思う。

些細なことで言えば、永井淳が、『チャップリン自伝』の中野好夫の下訳をしていた事でも驚いた。
もう少し大きく言えば、角川文庫で出たばかりの『はるかなるわがラスカル』を当時高校生で読んだのですが、この訳者亀山龍樹さんを通して、子供向け本のダイジェスト版についての戦後の動向をあらためて突きつけられる。私は漠然と受け流していたのですが、この流れで埋もれていった訳者のような人が居たことは、是非に後々まで残されて、今後の読書界の糧としてもらいたいと思いました。

他にも、宇野利泰、田中融二、福島正実、松田銑、早川清、桑名一央といった名前が続いております。他にも居ます。
こういう名前辺りに親しんでおられる方には、お勧めします。
翻訳界がそれぞれの時代の色に染まっている様子が窺われますし、
今の翻訳界の隆盛(まだまだなのですが…)の礎を知る事にもなります。
今、自分が翻訳本の恩恵を計り知れなく蒙っているだけに、なおさら、紹介しておかなくては、という思いにさせられました。
ヘロドトスとトゥキュディデス
 歴史学の始まり
桜井万里子著
2006 山川出版

『歴史』と『戦史』とを、
最近の学問の潮流を交えながら紹介したものです。
これまでとは違った新しい見方を教えられると共に、
この二作品が、今尚古びない、蘇る永遠の著作でもあることとも、教えられます。

昔読んだ方も、是非読み返しては如何ですか?
というメッセージが込められています。
未読の方には、
汲めども尽きない魅力が詰まった作品なので、
読んで絶対に損はしないからと、
背中を押してくれます。

ちょうど、岩波文庫で『歴史』の改版が出て間もないので、
今がいいチャンスかもしれません。
この二作品について、このような一般向けの啓蒙書が出る機会も、そうないでしょう。
『歴史』が多く買われ読まれて、『戦史』の復刊が浮上するといいですね。

文字の大きい改版だと、また、買ってしまいそう…
今、30年前の黄ばんだ本で読んでいると、
だんだん色褪せて読めなくなる前に読まないと!
という強迫観念にとりつかれます。

手ぶらでこの名古典に取り掛かるのはしんどいけれど、
この本を読むだけでも、相当、支えになると思います。
雨が降ってこそ梅雨
今日は、かなり、本を返しました。

気分を変えようと、酒井順子さんの「楽しい・わるくち」を手にする。
彼女の文章、時折、読みたくなります。夕方、書店で、「先達の御意見」が文庫に入っているのを見て、こちらを取ればよかったかな…と。

その書店で、ローレンス・ブロックの新刊が、創元推理文庫から出ているのに気づいて驚く。一瞬、早川のあれは勘違いだったのか…と、歳だけに思いましたね。
後書きに拠れば、読者の反響次第ではシリーズを順次刊行していく由。そういう事なら、と私にしては珍しく、即購入しました。馴染みの無い訳者名にちょっと、不安を感じましたが、訳を乗り越えてブロック節が味わえる方に賭けたのです。

今日の書店で驚かされたもの、もう一つありました。あの「ナツイチ」の蒼井優ちゃんのカバーがついた文庫が三種有ったのです。これは欲しい、と思い、辺りを見回しながら、カバーをかけ換えて、他の作品で買いたいと一瞬思いましたが、理性を取り戻すことが出来、踏み止まりました。ウ〜ン、カバーだけ欲しくて、あの三作を買うのはちょっとつらい。

少し広くなった机の上に、トゥキディデスの「戦史」を置こうと、
久方ぶりに書棚を捜して、次々と忘れていた購入書に、驚かされました。「おお、買っていたんだっ」と自分を褒めつつ、忘れている自分を貶しました。
「戦史」は、さすがに、変色していまして、もうこれ以上変色すると、読むのが辛くなるのではなかろうかと思われます。読む潮時かな、と思い知らされているような気がしないでもない。何気に岩波書店サイトを覗いてみると、やっぱり、品切重版未定になっている。
今は、誰もが手にすることが出来るもんじゃないと思うと、読みたい気がじわじわと湧き上がります。その前に、「ヘロドトスとトゥキュディデス」の桜井さんが、久保さんの名訳として引用してあるのも効きました。
やっと、三冊揃えて、机の上に置く。これは、相当難物だな…、ちょっと怯み気味?

この三冊を捜している途中で、ロバート・ネイサンの「ジョニーの肖像」を見かけ、そのまま、しばらく読む。先日、DVDで昔の映画を見ました。高校の頃だったかに読んで、30年振りにようよう見ることの出来た映画は、ちょっと思惑が外された感じを受けました。本は、ファンタジックな印象が強く残っているのですが、映画は超常現象モノという印象を強く受けました。著作が一人称なのを、コンパクトに客体化してしまった所為でしょう。悪くは無いけど、正直、ガッカリしたかな?でも、長らく気にかかった肩の荷を降ろした感じはハッキリあります。

とここまで書いてきて、早、真夜中…。
新しい連続テレビドラマや、邦画をちらちら見て、書き出すのが遅い為、またしても、時間切れです。おやすみなさい。
そして、また、いい1週間であります様に♪


プロフィール

Author:ききみみずきん
職業は、製本工。
司書の講習も受けました。
趣味は、読書と映画と文章を書くこと等など



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ