| 散るぞ悲しき |
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道 梯 久美子著 2005 新潮社
読後様々な思いが去来する。 もっと多くの人に是非この本を読んで欲しい。 栗林忠道さんが亡くなられた歳と同じ歳にこの本を読み、 その魁となった映画「硫黄島からの手紙」を見ることが出来たのは、 神様が引き合わたような気がします。
それを言えば、この本が書かれた事にも当てはまる。 栗林忠道さんの息子娘さんが、著者の取材後間もなく、 次々に鬼籍に入られたのです。 取材を思い立った著者を、情熱もって支えた編集者や、 取材を待ち受けていたかのような関係者等の協力で、 栗林忠道さんの人となりや思いが、この頃になってようよう広く知られるに至った。
また、この著作刊行とほぼ並行して、 映画「硫黄島からの手紙」が米国で作られたのも、 そうなるべくしてなった気もします。 日本人より、アメリカ人の方で、この島の戦がきちんと評価されていたのではないか? その思いがどうしても拭えません。 様々な戦局が紹介され作品化されてきた戦後の日本での硫黄島の扱いは、 手薄であったように、見受けられます。
敵をよく知り、いかに戦うべきかを自ら考えて実行した栗林忠道さんを、 きちんと評価し、それをこれまでに無く広く世界に使えたのは、 その敵であったアメリカ人。 天に居る栗原さんは、どんな思いでこの推移をご覧になっているでしょう。 あの時代から変わらぬ日本人の特性を鑑みて、 むべなるかなと思われているかもしれません。
栗原さんの家族思いから、現代の日本人の特徴に至るまで、 広く深い題材を、出来得る限り救い上げた著者に感謝します。 過ぎ去った過去の出来事を知る以上に、得る事の多い読書でした。
ものの見方、人の生き方、この世のあり方、などにも、 知らず思いを至らしめるこの本は、内容を紹介するより、 ただただ読む事をお奨めするしかありません。
|
| この頃借りた本 |
2006.12.10 県図 の本は、全て、 「打ちのめされるようなすごい本」米原万里著 で紹介されていたものです。
悪夢のサイクル 内橋克人 2006 文藝春秋
これは、現在進行している格差社会の本質を知りたくて手にしました。 状況分析や議論はいらない。 何故こうなったのか? ただそれが知りたいが為です。 読み始めて驚きの連続です。
サイボーグとして生きる
人工内耳を装着して、サイボーグと名乗るか? と驚き、いつかは読もうと思っていました。 やっと手にしたら、回りにもっともっと読みたい本が…(笑)
新版 同じ読みで意味の違う言葉の辞典
同音異義の辞典です。要約筆記者には欠かせない本ですが、 新しい辞典が又…。 読みやすい!見易い! 新しく出しただけの事はありそう
わたしの失敗
人は失敗から学ぶ事が多い。 でも、巷には成功した事を書いた本が多過ぎます。 株も投資も儲かるという本が多数あるけれど、 本当に儲かっているのは三割くらいで、 後の七割は損しているとどこかに書いてありました。 出版点数のバランスとシンクロしてないのが不思議のような、 でも、よく考えたら、人間の欲とシンクロしている(爆)
慈恵医大青戸病院事件
「医療崩壊」を借りたかったのだけれど、 貸し出し中だったので、こちらを手にする。
わたしのハードボイルド
今日の毎日新聞で若島正さんが選んだ三冊の一冊。 黙って頭を下げたい本だそうです(笑)
メイキングムービー
おお、この人が映画製作を順に手ほどきしているのか! と今頃知る…
雑誌のカタチ
インターネットで新聞を読んだり記事を探していて、 雑誌や新聞のレイアウトの雄弁さを今さらに思い知らされます。 ネットで知っても、本当のところ、どういう扱いなのか、 印刷物で知るほうが良く分かる。 雑誌は、少数多点出て、苦しそうですが、 これはこれで、なかなか活かせる媒体なので、 関係者の方々、頑張って♪ しかし、殆ど買わない者が書いても、励ましにはならんのオ(笑)
|
| 市図&県図 |
2006.12.17 市図
悪夢のサイクル 内橋克人 2006 文藝春秋
サイボーグとして生きる マイケル・コロスト 2006 ソフトバンククリエイティブ
新版 同じ読みで意味の違う言葉の辞典 2006 現代言語研究会
ひさしぶりのバッハ 清岡卓行 2006 思潮社
2006.12.10 県図
わたしの失敗 産経新聞文化部 2006 産経新聞出版
慈恵医大青戸病院事件 医療の構造と実践的倫理 小松秀樹 2004 日本経済評論社
わたしのハードボイルド 小鷹信光 2006 早川書房
メイキングムービー シドニー・ルメット 1998 キネマ旬報社
雑誌のカタチ 編集者とデザイナーが作った夢 山崎浩一 2006 工作舎
一瞬 清岡卓行 2002 思潮社
2006.12.17 県図
スターリンの捕虜たち シベリア抑留 ソ連機密資料が語る全容 ヴィクトル・カルポフ 2001 北海道新聞社
きみの出番だ、同志モーゼル 詩人マヤコフスキー変死の謎 ワレンチン・スコリャーチン 2000 草思社
創造都市への挑戦 産業と文化の息づく街へ 佐々木雅幸 2001 岩波書店
赤いポスト白書 1996 白川書院新社
鳥が教えてくれた空 三宮麻由子 1998 日本放送出版協会
「自分の木」の下で 大江健三郎 2001 朝日新聞社
誰のための改革か 内橋克人編 2002 岩波書店
ソクラテスの最後の晩餐 古代ギリシャ細見 塚田孝雄 2002 筑摩書房
|
| 市図 2006.12.9 |
ビッグ・ピクチャー ハリウッドを動かす金と権力の新論理 エドワード・J.エプスタイン 2006 早川書房
睡蓮の教室 ルル・ワン 2006 新潮社
教えて!!Mr.アインシュタイン ジャン=クロード・カリエール 2006 紀伊国屋書店
打ちのめされるようなすごい本 米原万里 2006 文藝春秋
「睡蓮の教室」は、 この厚さを知っていたら予約しなかったです(笑) 更に、S&N嬢等の >モロモロ覚悟のうえでって条件付きでオススメですっ という???な推薦状を手にして呆然とする(爆) ともかくも持ち帰り、訳者のあとがきを読むと、 >この物語は中国で生まれ、オランダ語で書かれ、英語で広く読まれるようになった由。 翻訳の世界の一つの極を体現しているような性格を孕んでおり、興味をそそられます。 が、他の本との兼ね合いで、読むのは微妙というよりかなり無理そうであるものの、訳者の名前で、しばらく我が家の書棚に置かせていただくこととしました。 訳文で一気にさらわれた土屋政雄さんの事例を思い出しながら…(笑)
「ビッグ・ピクチャー」については、 ポケットに書いた以上の事は、今はありません。
「教えて!!Mr.アインシュタイン」は、 この題材を、この著者が書いたという取り合わせの妙で、 思わず手にしました。
「打ちのめされるようなすごい本」 やっと来ました本命! 連載中は読んだり読まなかったりしていたのですが、 もう続けて書かれることがないとなると、 また違った感興を呼び起こされ、 遅まきながら、身を入れて欠かさず読み返したい気持ちが強い。
|
| 2006.11下旬 |
県図
昭和の宿命を見つめた眼 父・高坂正顕と兄・高坂正尭
ジーニアス・ファクトリー 「ノーベル賞受賞者精子バンク」の奇妙な物語
黒沢明vs.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて
市図
嗤う闇 乃南アサ
百年の誤読 岡野宏文&豊崎由美
世界でいちばん面白い英米文学講義 エリオット・エンゲル
先週の「複眼の映像」に継いで 「黒沢明vs.ハリウッド」を読んでいます。 「世界でいちばん面白い英米文学講義」も並行して読んでいるのですが、 「黒沢明vs.ハリウッド」に水をあけられました(笑) この2冊のあおりを食って、他の本が完全に止まってしまっている…(汗) いずれも劣らぬいい本ですが、 今の自分に合うという事で差がついただけ。
|
|
|
|