ききみみずきんと本と図書館と…
あなたが今読んでいる本と出会ったところは何処ですか?
外国文学を読ます若さ
青春と読書2006-7 掲載

“ナツイチ”リストをながめながら
   −外国文学への招待
金原端人著

大学生協書籍部による「読書マラソン」なるものがあるのを教えてもらう。

それは、さておき、この一文の主題は、以下の如し。
若い頃外国文学を好んで読んだ人も、
年をとるにつれ国内物に染まっていく。
だから、若い時にしっかり外国文学を読んで欲しい

金原さん自らを省みての発言でもあります。
そうか、そうなのか!
私が翻訳本を楽しむに残された日々も次第に無くなりつつあると思うと寂しいものがあります。
そういえば、某翻訳本サイトではしゃいで書き込んでいる最年長者は私ではなかろうか?(笑)
元々、若さにしがみついたり、若さにこだわったりする方ではないけれど、ちょっと、気がかりではあります。
県図 2006.6.25
片思いさん
坂崎千春
WAVE出版

雨の日はソファで散歩
種村季弘
筑摩書房

オスロからイラクへ
エドワード・W・サイード

東洋文庫ガイドブック2
東洋文庫編集部
平凡社

万葉びとの歌ごころ
前登志夫
日本放送出版協会

武田泰淳伝
川西政明
講談社

ロマネスクの透明度
高橋英夫
馬影社



サッカー監督という仕事
湯浅健
新潮社

現代に生きるケインズ
伊東光晴
岩波書店

ラジオ記者、走る
清水克彦
新潮社

特盛!SF翻訳講座
大森望
研究社
わたしを離さないで
わたしを離さないで
カズオ・イシグロ
2006 早川書房

まだ読んでいない方へ

主人公たちは自らの生い立ち・人生をだんだんに知っていく。
はっきりと知るのではなく、どこかで既に知っていたような感じで知っていく。
そういう知り方を読者に共感してもらいたい工夫がされているので、
白紙の状態でこの本を読まれるようお薦めします。

そして、この丹念な筆致は、
読者に対する主人公キャシーへの信頼・感情移入を誘うと共に、
鋭く細やかな人間の心理描写を読者の心へ間違いなく落とし込むためのもの。
時にぶっきらぼうな突き放した書き方で距離を置く事もありますが、
私たちの記憶もそういう風になっているのに合わせてある。
この限りなく迫った人間心理の描写が、後々大きく響き返す仕掛けが構成上されています。

先を急ぐ必要は全くありません。
一つ一つの場面を心の中に沈めながら、ゆっくり丁寧に読んで下さい。












既に読まれた方へ

SF小説でありながら、人間心理の根本について問う作品ですね。
主人公たちはクローン人間で、臓器提供を目的に作られたもので、
提供者か、その介護者になる。
近未来、人間の臓器移植のためにクローン人間が作られるとしたら、
そこに待つものは何か?
そのクローン人間には、どこまで人間らしさがあるのか?
また、クローン人間にはどう接したらいいのか?
そして、こういう未来での人間の在り様は一体どういうものになり得るか?

これらに対する作者の回答と問いかけがされたこの作品は、
そのまま、人が育つ上での様々な心理描写を描いて、
人同士の感情のもつれ、駆け引き、取り返しのつかなさを活写しています。
読みながら、読者は自らの成長過程にあった、人前には出したくないいろいろな心の傷を顧みるでしょう。
そういう心の傷こそが人を人たらしめているのではないでしょうか

また、主人公たちには、親も子どももいません。
それが欠けて尚成り立つこの世界に違和感を持たせぬよう、
ヘールシャムの教師たちがいます。
彼らの一人の目を通して、キャシーが枕を抱き、「わたしを離さないで」という曲を聴く姿を描いています。
これには、読む人も胸をわしづかみにされた感じを受けたのではないでしょうか?
そして、この曲に関わる行動が挿話として後に出て、彼らの連帯感を高める。
しかし、この本の最後の方で、誰もがキャシーの元を去っていきます。
この哀切極まりない成り行きと曲想とが相俟って、いよいよ読む人の心にキャシーの切なさを響かせる。

この作品を読み終えた直後、高校生が家族を放火殺人した事件に接しました。
目を覆いたくなる人心の荒廃を目の当たりにし、
思わず、「キャシー、寂しいね」とつぶやきそうになる。
人が人を想う時、親を想う気持ち、子を想う気持ちが、どれほどかけがえのないものか?
ポシブルへの想い、ヘールシャムの教師たちが子どもたちを想う気持ち等など。
そこから全てが始まってもいると言えるのではないか?
そう、イシグロさんが言いたかったのだ、と確信しました。

この作品からは、まだ、引き出せるものがあるのかもしれません。
でも、私には、ここまででも十分多くのものを受けた作品でした。
出版社のPR誌 渉猟の薦め
読売サイトの読書ページで、
表題の記事が読めます。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20060621bk05.htm

出版社のPR誌 渉猟の薦め
か…
薦めるのは簡単だけれど、
毎号紹介して欲しいんだよね…(笑)

ここで紹介してあるものの他にも優れたものはあります。
是非みなさんにとってのそれぞれを見つけてください(爆)

『本の時間』の創刊号に載っていた、
松本健一さんの文章が、私としては印象に残っています。
私が高校生の時に三島由紀夫があの事件で送ったメッセージに対し、
天皇は後に、答えていた!

はぁ〜、しびれたぁ〜…
岩波新書の歴史 追補
3章黄版の時代まで読み終えました。
この辺り、私は大学を終え、社会に出て、
だんだんに読まなくなりました。
ですから、純粋に読書ガイドと化してきます。
新書の一冊一冊として取り組むのではなく、
総体として時代に取り組む様が書かれており、
その編集に各筆者が一所懸命に応えているさまが見て取れるようです。
時代と対峙する事の難しさがこちらにも伝わって感じられる。


第二章青版の時代、迄読み終えたところ。
岩波新書各色の出版とその時の時代とを描いて読み応えする。
歴史と社会科学とに偏向しているものの、
これほどの相手を総じて論じる難しさを思えば、
その健闘を称えたいくらいです。

前の赤版は、私の生前なので、歴史を勉強する趣でしたが、
青版になると、もう青春時代を含んでおり、
読みながら、あの頃もっと読んでおけば良かった!と、
後悔の念が後から後から押し寄せてくる。
少し冷静になれば、無いものねだりなのですが…(笑)

取り上げられてうれしかった本もあれば、
取り上げられなくて寂しい本もある。
岩波書店のサイトに拠れば、
品切れ書目の中から、希望の多いものを中心に毎月3冊復刊しているようです。
売り上げや、希望数から取り上げる本を選んでも良し、
各分野の担当者を用意してそれぞれを任せても良し。
でも、全然違った本になっていたでしょう。

歴史学者がある新書の出版を素材として取り上げて、
出来た本であることを忘れないように読まないと…(笑)
読む人ぞれぞれに、切り口を代え、含みを持たせて読めばいい。
週刊誌風雲録
週刊誌風雲録
高橋呉郎
2006 文藝春秋

戦後週刊誌の通史として、
主だった週刊誌の草創期を描いたもの。
週刊朝日、週刊新潮、週刊明星、週刊文春、女性自身、週刊平凡等などが取り上げられている。
それぞれの出版社の社風や創刊当時の編集者たちの姿が、
活き活きと書かれて読み物として面白い。

物心ついたときには殆どの週刊誌が出ていたという、
年代の私には、後から、実はこうだったのだ、と教えられることの方が多く、驚きの連続でした。

あのダンディで女性にもてていた様な草柳大蔵さんの若かりし日々。
井上光晴、梶山季之、種村季弘、児玉隆也らの姿…
山口瞳さんの連載裏話…

ジョン・ハーシーの「ヒロシマ」の影響。
アンカーシステムの事。

こういう波乱万丈の時期を経た今、
現場はどういう風になっているのでしょう?
知りたくもあるし、知りたくもないような…
「松岡正剛・千夜千冊全集」全7巻
あの「松岡正剛の千夜千冊」が本になる!
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html

偶に、時折覗いて、
いくつか読んではいたけれど、凄いボリュームです。
これに、かなり手を加えての出版。
そして、PCでは簡単そうな索引にもあえて挑戦してます!

こんなに本が読めたらいいな♪
と思う反面、
これだけ本を読むと犠牲も多いだろう…
とも思う

最初は、とにもかくにも、
ウェブで枚数を気にせずに書けるから、
これ程書けたのだと思う。
桁違いですが、
私も原稿用紙相手だと、
これまでHPで書いたほどは書いていないはずです。
これも桁違いだけれど、
アクセスに励まされることも同様。

ディスプレー画面上で、読むには分量的に適量というものがあると思います。
松岡さんの文章、おそらく、きちんと読む方はかなりの方が、
プリントアウトしているのではないでしょうか?
書物として、あれらの文章に対面したらどうなのか?
とても気になり、早く手にしたい。
県図 2006.6.18
これで最後の巻
山口瞳

週刊誌風雲録
高橋呉郎

本の雑誌
2006-6



ある文藝編集者の一生
大村彦次郎

七王国の王座 上
氷と炎の歌1
ジョージ・R・R・マーティン
毎日新聞2006.6,18
歌説話の世界
馬場あき子
講談社

明治の若き群像
森有礼旧蔵アルバム
大塚孝明・石黒敬章
平凡社

タワー
内藤多仲と三塔物語
INAX出版

モナ・リザと数学
ーダ・ヴィンチの芸術と科学
ビューレント・アータレイ
化学同人

武田泰淳伝
川西政明
講談社

澤柳政太郎
新田義之
ミネルヴァ書房


李白と杜甫
高島俊男

李白
ウェイリー
岩波新書

李白詩選
松浦友久編訳
岩波文庫
文芸誌の書評
新聞で既に書評されていた本の、
雑誌での書評を読む機会がありました。

本は、
「王になろうとした男」
「わたしを離さないで」
です。
雑誌は文学界7月号。

新聞で「王になろうとした男」の書評を読んだ後、
芝山さんならどう評する本なのだろう?
と思っていた最中なので、思わず歓声かでたかな?(笑)
これは、以前に増して読みたくなりました。

「わたしを離さないで」も、小野正嗣さんによるものが、
突込みが深くて頷ける。
もっとも、これは、ミステリーの範疇に入る作品なので、
書評でどこまで書くかという問題を孕んでいます。

大方の新聞書評で、常々思っていたのですが、
丸谷才一さんの仰るとおり、文章の長さに拠る問題がある。
加えて、評者の選択肢でも、
新聞の方が限られているでしょう。

引き続き毎日新聞評に注目しながら、
更に、雑誌にももうすこし目を行き届かせて見ませう。
でもね、読みたい本を余計に増やす方針でもあって、ため息が出る。
新書の洪水
「七王国の玉座」が気になって、退社後、書店に寄り、
後書きを読み、ますます読みたくなる。
図書館はどちらも、借出中&予約有り…(ガクッ)
その後、ブルータスの本特集で、光文社の新書編集部が取り上げられていたのを思い出し、
新書コーナーに向かい、のけ反る。
こんなに出ていたの?(爆)

今、「岩波新書の歴史」を読んでおり、
赤版のところを読み終えたところなので、
感慨深いと言うか、驚きを禁じ得ません。

スタジオ・ポット/ポット出版中、
ポットの日誌の2005年2月15日付で、新書出版の話が紹介されてあった。
http://www.pot.co.jp/diary/archives/2005/02/15/1500/

一人、月に二冊編集せねばならぬ所があるとの事。
隔世の感があります。
本って、出版って、何なんだろう?
数打てば当たる、と思ってのことでしょうか?

光文社のトライ振りは、今をよく照り返していますが、
それでも、私としては少し違和感を感じる。
こんな話題の後は、「宋詩選注」などを、じっくり読みたくなります。


ウフ,
ブルータスを刊行しているマガジンハウスからも、
小冊子が出ていることを、
ブログ「退屈男と本と街」
http://taikutujin.exblog.jp/
で教えていただきました。
〉出版社PR誌の一覧表ってないものだろうか。
同感ですが、だからと言って、も身動きできない(笑)

斎藤美奈子さん、鴻巣友季子さん等が書いている。
辛島美登里さん、どんな文章を書かれているのでしょう?
こちらは、年間1,500円。
ちょっと、自信有り気…。

以前は、「図書」を始め3、4冊、
書店で毎月始め、まめに拾いに行ってましたが、
それでもあっという間に書棚に相当なスペースをとりました。
出来うる限り集めていたら、とんでもないことになりそう…。
意外に捨てられないんです。
毎日新聞2006.6,11
核兵器と日米関係
アメリカの核不拡散外交と日本の選択1960−1976
黒崎輝
有志舎

日本語の歴史
山口仲美
岩波新書

シルクロードの水と緑はどこへ消えたか?
日高敏隆・中尾正義編
昭和堂

忘れえぬ人
山口瞳
河出書房新社

氷河期の「発見」
地球の歴史を解明した旅人・教師・政治家
エドマンド・ブレア・ボウルズ
扶桑社


この日・この3冊
根井雅弘選
ガルブレイス

ゆたかな社会

悪意なき欺瞞

バブルの物語


忘れえぬ人
山口瞳
河出書房新社
の評中に、丸谷才一さんによる、
山口瞳さんの芸に肉薄した仮説有り!
さぁ、次はどれにしよう♪
「ハリー・ポッター謎のプリンス」を読み終え、
さあ、次は何を読もうか?
楽しくも悩ましいひと時♪

文章で選べば、
「わたしを離さないで」か、
「西洋哲学史」か?

題材で選べば、
「岩波新書の歴史」か、
「ことばの仕事」か?

継続で選べば、
「宋詩選注」か、
「ガルブレイス」か?

それとも、一つ新鮮に、全く未読の、
「やむをえぬ事情により…」か、
「みんなの意見は案外正しい」か?

く〜っ、他にも気になる本が十冊以上残っているぞ!
これが、世に云う自業自得?それとも、呪縛?(笑)
ブルータス 本読み、本好き、本のプロと一緒に作る「読書案内」730冊
買ってしまいました。成り行きは聞かないでください(笑)
ブルータスという雑誌自体をよく知らずに買ったんです(爆)


谷川俊太郎 ポエトリーリーディングの瞬間

谷川さんが息子さんと一緒に自作詩朗読をされている記事。
数多ある自作の中から、観客を見て合わせてその時の朗読作を選ばれる由。
すごいなぁ〜!
今、谷川さんの詩を読むなら、田原さん編集の集英社文庫版と、自分で決めています。
パラパラ拾い読みしながら、谷川さんはどれくらい自作を覚えているのだろう?
そんな事を考えながら、本を開く度に、毎回新しい作品に会います。(汗)
顧みて、自HPにアップした文章の殆どを忘れている自分を思い知らされ、身の置き所がなくなります。
奇しくも、「図書」2006.6号の座談会「歌仙海月の巻」で、丸谷さんが、手短に詩人論を語って、大岡信さんと北原白秋と一緒に、谷川さんについて言及していました。語られていることに、同感です。


高橋源一郎 サンリオSF文庫を知っていますか?

知ってましたが、その筋のコアなファン用だと思っていました。
その思いに間違いは無かったようで、こういうところまで突っ込める人は、さすがに違うなぁと、腰が引けます。
私は、オーソドックスな作品群の方へ寄って行き、ここは避けたというか、退いてしまった所(笑)
東京創元社の文庫だって、入り口の先へちょっと足を突っ込んだくらいだもの…(汗)


坪内祐三 文庫でしか読めない名作散文

この雑誌を買って良かったと一番に思わせてくれた文章(笑)
古本屋でこれを見たら、「買い」という紹介はいい!
会社の行き帰りに寄れる古本屋で、
新潮文庫の「ウォーターメソッドマン」ジョン・アーヴィング著を見かけました。
「買い」なんでしょうか?(汗)
坪内さんの本を読みたくなり、一冊市図から、借りる。


470 PAPERBACKS!
今読むべき文庫と新書の徹底ガイド

この雑誌ならではの目玉かもしれませんが、
私とのずれを感じさせられます。
気を引かれ感心するけれど、響かないんだなぁ〜。
気に入っている方、ごめんなさい。

インターネット予約サービス、代わり
6月5日から県立図書館は長期閉館。
その間、インターネット予約サービスは使えません。
このサービスを、日頃活用させていただいている私としては、
なんとも歯がゆい。

ネットでいろいろめぐり合った本の中、
これは、と思う本は、その場で図書館の検索にかけ、
予約しておきます。
こうして、次々と気の向いた本を手にしている次第なのです。

そこで、しばらく、この場を転用します。
ええ、私用ですから、無視しちゃってください(笑)

後から加えたものは、
上に乗せていきます。

====================
サッカー監督という仕事
湯浅 健二

書店ポップ術―グッドセラーはこうして生まれる
梅原潤一

晴のち曇、所により大雨―回想の石川淳
石川活

散るぞ悲しき
梯 久美子

忘れえぬ人
山口瞳


(メモ
整腸亭日乗 2006.6.13
に坪内祐三論あり)

キラキラ読書クラブ 子どもの本644冊ガイド
日本図書センター

『群像』2006年7月号
「権威には生贄が必要」という座談会
古井由吉、高橋源一郎、山田詠美

夢野久作―迷宮の住人
鶴見俊輔

記憶するシュレッダー
水口義朗

生きていりゃこそ
大遺言書
今さらながら 大遺言書
さらば 大遺言書
森繁 久弥

雨の日はソファで散歩
種村 季弘

配達あかずきん
大崎 梢

東京バンドワゴン
小路 幸也

カーサ・ブルータス2006年5月号

ラジオ記者、走る
清水克彦

暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏
長谷川 毅

トルーマン・カポーティ
ジョージ・プリンプトン著

草木花 歳時記 シリーズ

ブックショップはワンダーランド
永江朗

文士のいる風景
大村 彦次郎

七王国の玉座

清岡卓行詩集

バレンタイン−短編集
柴田元幸

サルビア歳時記
木村 衣有子

手紙手帖―あの人は、どんな手紙をくれるかしら
木村 衣有子

リトルプレスの楽しみ
柳沢 小実

センセイの書斎
内澤旬子
幻戯書房、二〇〇六年

釜ケ崎と福音
本田哲郎

小さくされた人々のための福音
本田哲郎

聖書の絵師
ブレンダ・リックマン・ヴァントリーズ
新潮社

ブルータス
本読み、本好き、本のプロと一緒に作る
「読書案内」730冊

現代に生きるケインズ−−モラル・サイエンスとしての経済理論
伊東光晴

浅草物語 小幡欣治戯曲集

嘘と貪欲 西欧中世の商業・商人観
大黒俊二

バスラの図書館員

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
清岡卓行さん、逝去
朝日新聞6月8日付掲載、
「戦後詩に新風吹き込む」で、
清岡さんの訃報に接する。

米原さんの時のように、
ネットのあちらこちらで話題になることがなく、
知ることが遅くなったし、
又、盛んに取り上げられない寂しさを感じました。
でも、それが、清岡さんらしいかもしれない。

「アカシヤの大連」で芥川賞を受賞したのが、
私の高校生時代。
気にはかかり、二三冊の小説を読んだっきり…
最初に紹介した中村稔さんの文章を何度も読み返し、
清岡さんの詩に今度向き合って読もうと思う。
大河ファンタジイ「氷と炎の歌」
文庫本「七王国の玉座」が出たという事で、
ちょっと注目してみると、意外に好評ですね。

やわな読者にはとっつきにくいが、
しっかり読む人には夢中にさせてくれる、
ものすごいファンタジー小説のようです。
子度向けではなく、大人向け。

こういう本とレビューとを目にすると、
チッ、若ければ直ぐに飛びつくんだがなぁ〜、
とため息が出ます。
とか何とか云いながら、いつの日か、
しっかり読んでいたりして…(笑)
あの指輪物語だって、自分でも読みきれるとは思えなかったもの…(爆)
これは、その指輪物語より、長大な作品になっていくようです。

これを読んだ某書店員さんの言。
〉以降のシリーズも計算するとウホッ!
これは大プッシュして定期購読を獲得だろう。配本いっぱい下さい<早川書房サマ

その前に、身の回りの本の山、手元の控えリストを、
出来るだけ消化しないと…
しかし、本というのはそういう風に読むものでは、
本来無くて…(沈思)
市図 2006.6.10
岩波新書の歴史
鹿野政直
2006 岩波書店

谷川俊太郎詩選集 2
谷川俊太郎詩選集 3
2005 集英社

〈ことば〉の仕事
仲俣暁生
2006 原書房

空高く
チャンネ・リー
2006 新潮社

古本的
坪内祐三
2005 毎日新聞社

本屋のブログから
雨模様を心配しながら、
それぞれの発売日に、そのファンの来店を心待ちにする、
文章が心に響きます。

〉グインとローダンの新刊発売日ですよ〜ファンなら槍が降っても来て下さいよ〜。

何冊くらい売れるものなんでしょう…


〉ここ2ヶ月程、新潮文庫のドストエフスキー作品が売れてます。密かなブームなんでしょうか?謎だ。いっそ平積みしてみようか。

不思議ですね。
その本屋さんだけなのでしょうか?
本屋さんに負けないくらい、知りたい!(笑)


午前中、所用で出かけ、その序でに大型書店による。
小冊子が第一の目当て、それから、新刊書等をザーッと眺める。
うんざりするほどの本の数々だけれど、売れなければ消え去ってしまい、又代わりの本で埋め尽くされる棚の数々。
図書館で見るのとは又違った気分にさせられます。
手にすると欲しくなるので、強く腕組みしたまま、見ていきます(笑)
国書刊行会の鬼才
『ケルベロス第五の首』『デス博士の島その他の物語』などを担当している、
国書刊行会の編集者・樽本周馬さんは、
某ブログによれば、鬼才だそうな。

そのブログ主は、もう一方と一緒にインタビューユニットを始め、
樽本氏にインタビューをしたテープを起こし、原稿を待つばかり。
どこで掲載するか決まったらまた告知してくれる由。

待ち遠しい♪
しばらく前から、昔のSF秀作が続々と刊行される流れが始まっており、
これは、いったいナンなんだろう?と不思議に思っていました。
多分、昔のマニアックなファンが、編集等のイニシアティブを持てるようになり、
その使命感を持って、刊行にこぎつけたものか、
と思う。

テレビなどで昔のヒット曲などが採用されているのも同じ風に受け止めています。

今回のインタビューがそれを裏付けてくれることを期待しており、
それが当たれば、これからしばらく、いろいろ楽しみが拡大しそうで、小躍りしたくなる。
漠然としていた、あの頃のいろいろな事が、
同世代のコアなファンによって、
この歳になって補充されるなんて、
夢にも思いませんでした。

早川書房からSF全集が刊行された時に感じた興奮を、
思い出す(感涙)
小冊子
光文社から「本が好き!」という小冊子が刊行されたらしく、
元々、出版社のPR誌という位置付けのものが、
次第に文芸小冊子化しているようです。
先月か先々月には、毎日新聞社から「本の時間」が出ていました。
これらは、書店において無料配布されるものなのですが、
私にはなかなか手に入りません。
「図書」「波」「ちくま」「一冊の本」くらいまでせっせと取りに行っていたあの頃、
今思い返せば良き日々でした。
今は、取りに行く間もない。加えて、読む時間さえもなくなりました。
ここいらで紹介したい、いい話・おもしろい話が満載なので、
ため息が出ます。
ああ、書いていたら無性に欲しくなってきた(笑)
買っちゃおうか!(爆)
素晴らしき書き出し♪そして、ミステリーへ
意外に早く巡って手にしたカズオ・イシグロの新作、
「わたしを離さないで」を読み始めて目を瞠る。
翻訳とは思えないこなれた上質な日本語の文章がそこにあって、
ふと気がつくと、あっという間に数ページ読んでいました。
これとよく似た感じを思い出す。
スタインベック著「エデンの東」の新訳を読み始めた時の身震いに似ている。
巻末の解説が柴田元幸さんで、肩書きは英米文学者。
作品といい、翻訳といい、ひときわ秀でた作品に、
まず、まちがいない!だろう…

又一冊素敵な本に出会えた嬉しさをかみしめる。

======================

数十ページも行かないうちに、
ちょっと、普通の小説でないのが分かる。
これって、なんか、ドラ焼きみたいな作品?(笑)
端整且つ細やかな文章で、ちょっと薄気味悪そうなミステリーが、書かれているみたい…
勢いが止まる、というか、落ち着く(爆)
カズオ・イシグロのファンは、
大変というか、ちょっと変わっているというか…。

県図 2006.6.4
「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー
2006 角川書店

わたしを離さないで
カズオ・イシグロ
2006 早川書房



八月の砲声 上
バーバラ・W・タックマン
2004 筑摩書房

民主主義アイデンティティ
新興デモクラシーの形成
恒川惠市編
2006 早稲田大学出版部

ドン・キホーテ 前編上
セルバンテス
2005 新潮社

宋詩選注1
銭鍾書
2004 平凡社

宋詩選注3
銭鍾書
2004 平凡社


プロフィール

Author:ききみみずきん
職業は、製本工。
司書の講習も受けました。
趣味は、読書と映画と文章を書くこと等など



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