| あの頃はもう歴史? |
近代日本の社会科学 −丸山真男と宇野弘蔵の射程 アンドリュー・E・バーシェイ著 伊東光晴評
これが、2007.5.13付毎日新聞に載っています。
山田盛太郎は、ちょっと古いのですが、 宇野弘蔵や内田義彦、平田清明、大塚久雄、丸山真男、 という名前は、大学生時にバリバリの同時代モノでした。 このように、彼等が外国人の研究の俎上にのった時代が、 眼前に展開されている様は、まるで、 もう自分が歴史の一部に入りつつあるような錯覚を覚えさせられます。
相変わらず、自分の不勉強で、こういうものをしっかり論評できないのは、 恥かしいというより、情けなくあります。 でも、そう捨てたもんじゃない、という救い上げを感じて ちょっぴり嬉しい気持ちも混じって、フ ク ザ ツ …
毎日新聞書評序でで一言。 先週その欄で評されていた沢木耕太郎さんの新刊「246」が、今週は週刊文春で評されています。 それぞれ、書き手側から見た評という事で、 文筆家にはいろいろ刺激的な作品のようですね。 この新刊とて、私から見れば、 日記が歴史と化しつつあるとして、始めて取り組めたものではないか、 と思います。 書く者と書かれるものとの距離で、作品の質感が定まっていく按配はなかなか興味深いものがある、ということですね。
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| 今週の本棚 2007.4.22 |
周恩来秘録 −党機密文書は語る 高文謙著 文藝春秋
辻原登評
著者は十数年間、中国共産党の歴史を書く部門にいたが、 天門事件の際、季陵の禍に会い、アメリカに亡命した。 読みながら常に「史記」の世界が思い出される、志の高いこの書物の、 原題は「晩年周恩来」。 1932年の寧都会議の毛沢東の追放から、周恩来の死までを描く。 まず、強烈に立ち上ってくるのは毛沢東で、 やがて、周恩来が浮かび上がり、 時に容赦ない批判があるものの愛惜の情が全体に満ちた本だそうです。
劇的な精神分析入門 北山修著 みすず書房
田中優子評
自分で「本当」と思っている自分と、現実に合わせている自分。 その二重性こそが人間なのだ、と 劇場の楽屋と舞台という比喩で語っている。 その楽屋のありようが変わっていて、 舞台に出るために日々準備し、稽古し、観察し、 待ち、企画をしている場所なんだそうです。 それから、著者の臨床事例を紹介し、その患者のみならず、 著者自身の内面の過程をも描いている由。 治療とは、人間関係の演劇化(反復)との事。
高校生時代に、いろいろな面で感化を受けたフォーククルセダーズの一員として、 著者の名は、いまだに私の中にしっかりとある。
リヴァイアサン号殺人事件 アキレス将軍暗殺事件 ボリス・アクーニン著 岩波書店
富山太佳夫 評
そんなに褒めていいの? と思わず問いそうになるほど、 富山さんにしてはぶっちぎりの賞賛です。 19世紀を舞台にしながら、 そこで描かれているものは、現在の文化状況の産物で、 それはそれは鮮やかなものらしい。 出版社名が、信じられない…ほどだ。
外交激変 −元外務省事務次官 柳井俊二 五百旗頭真・伊藤元重・薬師寺克行編 朝日新聞社
山内昌之 評
沖縄返還期以来、日本外交のいちばん困難な局面をほとんどすべて当事者として経験してきた人の回想録で、 遠慮なく複雑な思いを吐露し、 豪胆かつユーモアに富む人柄をかもし出しているようで、 読みたくなる。 日本の外交については失望させられる事が幾度かありましたが、 その舞台裏を、バランスよく述べているらしい。 無論、なにもかも率直に述べているのではなく、 様々な思いをそれに即して表現して、 この手の書物としては、なかなか類を見ないもののようだ。
ブラッサイ パリの越境者 今橋映子著 白水社
池澤夏樹 評
写真家ブラッサイの生涯を語るのに、 作品を生のままではなく象徴的に用いた伝記。 まずもって「夜のパリ」の写真家だったブラッサイは、 写真家に収まらず、別の様々な表現も試み、 いろいろなジャンルに関わっている。 「人は会わなければならない・人と人との出会いがかくも豊穣だった時期のパリを読者は ブラッサイの背後に見る。 読み終えた時の彼の像は少し拡散的かもしれない。しかし、これほど多くの境界線を越えた男の後ろ姿がシャープな像を結ぶはずがないのだ」 池澤さんの文章は、紹介者泣かせで、容易に継ぎ接ぎさせてくれない。
砂漠化ってなんだろう 根本正之著 岩波ジュニア新書
海部宣男 評
土地の生産力を知り、それに合った長期的方針を考える。 それが、これからの農学者の世界的役割の一つである。 地道な農学研究者の、地球的視点に立った地道な報告。 そして、農学の研究はやはり大事なんだなあということを、 実感させてくれる。 ジュニア新書だけれども、大人として深読みできるものがあるようです。
番外編
「好きなもの」は松本幸四郎さん。 その中で、永井龍男さんと鎌倉でお隣同士だった由。 思わず、ヘェ〜と声が出てしまった。 こんな事ってあるんですね。
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| 今週の本棚 2007春 |
備忘録として書きたいと思いながら、 新聞紙が溜まる一方です。 4,5日くらい何もしないでボケーッとしていたら、 書く意欲も書く時間もできるかもしれません。 一つ忘れそうになって慌てた書評をここに書いておきます。
それは、3月18日掲載の、 アレクサンドリア四重奏 を紹介した池澤夏樹さんの評。 新潮選書『世界文学を読みほどく』の著者としての気概を込めたかのような評は、迷っている人に活を入れそう。 そんなに凄いのか? 許容された字数一杯にこの作品を紹介してある評は、 海外文学作品の評として第一級のものです。
これ程の評はそうそうないでしょう。 また、こういう評を書かせる作品もそう無いはず。 時を経て、この作品どう世に評価されるか? 長生きしてみたい。
世界文学の一端に位置するくらいの作品の世評は、 当然時代の相を反映するものです。 ブロンテ姉妹の作品の評の推移が頭にあって、 そう思います。
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| 今週の本棚 2007.3.4 |
語りかける季語 ゆるやかな日本 宮坂静生著 岩波書店 小島ゆかり評
著者がこれまで発掘してきた「地貌(ちぼう)季語」の中から、 178語を取り上げ、多く無名の作者の例句とともに解説したもので、 日本を一民族、一言語、一文化とする認識を前提にした従来の季語体系を見直したいという志からできたもの由。 その解説も豊かな考察に支えられていることが紹介されてある。 なるほど、その土地固有のものを取り上げれば、それ独特の言葉がついても不思議ではなく、なにもかも標準のもので間に合うはずのものではありません。誰が読んでもわかる平易なもので普遍を目指すのもいいけれど、そのものでしか表わされないものがあるのならそういう表現もあってしかるべきだし、世界の多様さを詠うという方向も目指していいですね。
自由になるためのメソッド きだみのる 太田越知明著 未知谷 大岡玲評
きだの方法論そのままに、きだみのるの行動と残されたテキストに徹底的に寄り添って書かれたものの由。 きだの著作を鏡として、私達の社会や私たち自身が写し出されてくると評者は述べています。 評の最初に出てくる開高健著「人とこの世界」は私も読みました。この本は当時の青年にいろいろな人を紹介して、かなり読まれていたのかもしれません。そして、それに足る凄い人たちが居たよな、と懐かしく思い出されます。 当時の私は変な人だなと退いてしまい、それっきりになっている(汗)気の弱い軟弱な青年で馬鹿でした(笑)
辞書、この終わりなき書物 三宅徳嘉著 みすず書房 堀江敏幸 評
私もお世話になった、あの大修館書店「スタンダード仏和辞典」の、初版から編集・執筆にかかわた方の「遺文の一部を編集構成し、まとめたもの」の由。きわめて地味な仕事をし、それは本国フランスでも高く評価されていたようです。ろくに使いこなせていなかった、ぐうたら学生には、グサッとくる書物ですが、それよりも、懐かしさ、ありがたさが先立ち、いつかは手にとって見たい本です。 地味というより地道な学問の道をひたすら歩んだ、その仕事の深い意味が立ち現れてくるようで、この評だけでも背筋が伸びました。
ハリウッド100年のアラブ −魔法のランプからテロリストまで 村上由見子著 朝日選書
ハリウッド百年史のなかに、アラブ像の変遷をさぐった著書と、一言で片付けるには勿体無い、面白い本のようです。 ハリウッドの偏見のありようが一様でないことを、わが日本と照らし合わせて、身につまされて知らされる羽目になるらしい。 女に持てる日本人がハリウッド作品に登場するのはいつか?(笑)
埴谷雄高との対話 白川正芳著 慶応義塾大学出版会 山内昌之評
評者が大学に入っての「死霊」との出会いを書かれているのに対し、私の場合は、長らく中絶していた『死霊』の続編、第五章が1975年26年ぶりに発表された事件に大学生の時遭遇したのです。でも、さっぱり分からなかったです…。 近代文学の同人や大岡昇平さんらとの対談ものの方に馴染むばかりで…(汗) 評を読んでいるうちに、大学生の頃せっせと読んでいた著者たちの面影が浮かび、切なさとありがたさとがない交ぜになった気持ちで一杯になりました。今の若い人たちにも、こういう出会いがあって欲しい、と切に思います。
東京建築ガイドマップ −明治 大正 昭和 監修・執筆=倉方俊輔、斉藤理 エクスナレッジ 藤森照信 評
読んでいるうちに、東京に住んでいる方が羨ましくなって、ジェラシーを感じ出します。 拙街にも、これに見合うものが欲しいっ!
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| 毎日新聞2007.2.25 |
毎日新聞の書評欄は、「今週の本棚」だとばかり思っていたが、 上に横書きで「本と出会うー批評と紹介」とある。 いつからだろうか?今朝気付いた(汗)
今朝の主要6本の書評、いずれも十二分に堪能しました。 書く人が好きな上に、それぞれの本が然るべき人に書評されているようで ちょっと、嬉しい気分さえする。 若島正さんの冒頭の句をそのまま戴きませう(笑)
ウェブでももう読めるのですが、やはり新聞紙上で読むほうがいい、と思います。 ええ、買ってしまいました(爆)
丸谷才一評 『歴史の教師 植村清二』植村鞆音著 若島正評 『書評家<狐>の読書遺産』山村修著 張競評 『楊貴妃になりたかった男たち…』武田雅哉著 鹿島茂評 『盗聴 二・二六事件』中田整一著 村上陽一郎評 『輸入学問の功罪』鈴木直著 高樹のぶ子評 『錆びつかないで美しく生きるために』スー・シェレンバーガー著
今朝の書評で私の心の琴線を一番振るわせたのは、丸谷才一さんの文章です。 読みながら、お世話になった恩師数人の伝記を読みたい、と思わせられる。 教科書を教えるのではなく、その学識を身をもって授ける教師の理想像の一つでしょう。 生徒として感嘆させられ、歳を経てもなお唸らされる程の存在には、なかなか会えるものではないですね。 その余得のおこぼれを受けたく、これは読みたい。
今丁度読んでいる「書評家<狐>の読書遺産」の評が若島さんによって書かれている♪ この前は、伊東さんの本を読んでいる最中にやはり毎日新聞紙上で紹介されたのだった。まだ、読み終えていないのだが… こういうのもそれだけで、琴線を振るわせられます。 ピンク記事をはさんでそれぞれ記事を書いておられた縁、思わずにやりとする。 山村さんの率直でいて核心を掴んだような評はありがたい。 読むのに負担にならず、印象深く後に残る。 なにより読む気にさせるという役目をよく果たしている。
張競さんの評は、この人の守備範囲のもので、普通の人が見過してしまうものを紹介して、今回もありがたい。 中国のこういう側面は意外な視野を広げてくれて、どなたにも目からうろこではないでしょうか?
鹿島さんは、歴史モノは任せ!ということでしょうか?(笑) テレビ番組の後、その影響で続々と明らかになった史実を紹介しながら、それでもなお、歴史の闇に隠されたものがあることを示し、今猶過去の事とは言えないという思いを抱かさせられます。
村上さんの評を読みながら、吉川幸次郎さんと大山定一さんとが交わして本になった「洛中書問」を思い出しました。あれは文学における詩の翻訳の問題でしたが、ここでは他の学問、例えば哲学・経済学のそれが俎上に上げられている。 読みながら、普通一般の読者に向けた商品としての翻訳という視点は、小説の翻訳以外では、考えた事が無かっただけにハッとしました。言われてみれば、なぜ、小説だけ別に考えていたのだろう…(汗)
高樹のぶ子さんは、豊かな社会の人の生き方について書かれた本を紹介している。ここでのテーマは、中年女性に限らないでしょう。 今の私には、もう創り出さなくても十二分に人生の目的があります。そういう風に眺めれば幸せな人生なんでしょうか、多難なので幸せと思えない…(爆)
今回、「この人この3冊」は、省きます。この欄も好きですよ。
見開きにわたって小文で紹介してある6冊も読みたい、と思わせられるほどに、魅力ある本だし、評でした。
これだけでも、130円以上の価値有り! なお、映画の紹介や瀬戸内寂聴さんの文章も有って、 個人的には、拙い週刊誌以上です(笑) しかし、毎日新聞には申し訳ありませんが、日曜日だけの読者です(爆)
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| もっと以前の書評が読みたい |
書評というのは、大体が新刊の書評である。 新しく出た本がどんな本か、知りたくて読むものである。 しかし、本も書評も時の評価に絶えうるものであって欲しい。 だから、ちょっと前の書評を読みたくなる。
昔売れて高く評価されたけれど、今となっては誰も読まない本より、 今でも誰かが手にするし、誰かが評価する。 そういうちょっと前の本を読みたいと思うと、 その本が出た頃の書評が読みたくなる。 でも、意外にそういう書評を探すのは難しい。 こつこつと掲載紙を探し見つけるくらいしか方法が無い。 それしかない、という感じ。
今日借りた、 ブラームスと私 ムーサの贈り物 イトウの恋 などは、ちょっと前の書評を読んでいて、 巡り会った本だ。
慌しく流れ去る水面の水をすくうより、 ちょっと深めの水をすくいたいような感じ?(笑) 本当にたくさんの本が出て、うんざりするけれど、 そんな中でも、いい本を探し出したいし、 見つけるというか、出会いたいと思う。 あなたは、最近、ちょっと、いい本に出会えましたか?
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| いい一文だ |
今週の本棚:若島正・評 『10ドルだって大金だ』=ジャック・リッチー著 ドライなユーモアの職人芸ミステリ 毎日新聞 2006年10月22日 東京朝刊 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/news/20061022ddm015070074000c.html
<結婚して三か月、そろそろ、妻を殺す頃合(ころあい)だ。>
思わず拍手したくなる、書き出しです(笑) タイミングを逸したな…とまで同感はしませんが(爆)
もしかすると、彼の愛読者が今になって増えてきたのは、時代がようやくジャック・リッチーに追いついてきた証拠なのかもしれない
これは、既視感のある文章で、上の文章から受ける感銘には程遠いですが、好きです。
今を生きていたい、という気持ちと一緒に、 この時代を遠く離れて生きてみたいという気持ちもあるからでしょう。
>彼はあくまでも職業的な娯楽小説家であり、ヘミングウェイやカーヴァーみたいに、底知れない虚無や絶望をのぞきこんでしまうような複雑なキャラクターは作らない。
この文章で連想したのは、チェーホフ。 短編を、それはそれは大変多く書いたチェーホフにもこの言葉は当てはまるのではないでしょうか? 加えて文章の展開の仕方の妙があって、 その辺りは、同じ職業の作家達のため息を誘っているようです。
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| 低賃金について |
「ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実」 の紹介が、 毎日新聞 2006年10月8日 東京朝刊 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/news/20061008ddm015070097000c.html に載っています。
イギリス版が、『ハードワーク』。
この少し前に、 伊東光晴さんによる、 『ドイツ病に学べ』熊谷徹著の評が、 毎日新聞 2006年10月1日 東京朝刊 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/news/20061001ddm015070156000c.html にあります。
いずれも、賃金の安さが話題になっている。 私が就業している製造業を顧みて、 この問題は他人事に思えません。 昨年、大きな受注先が撤退しました。 ネットでの公開入札に切り替え、より安い発注先を求める。 しかし、一旦受けたものの辞退するところが続いている由。 これは、もう、国内での製造単価の最低限を示しているものと思われます。 より安価な所を求めるならば、海外・アジア諸国を捜さざるを得ない。
その一方で、これまで、海外から仕入れていたものを、国内で仕入れようという動きもあります。最初は驚きましたが、どうも、海外からのむらが多い粗雑なものより、高価でも一定の品質を求めるものの様。
製造業において、物価は低賃金によって支えられているような印象を持っています。 片や携帯や保険、金融業などサービス産業に向けた多額な出費がなされているのに対し、 片や形あるものの、とにもかくにも安いものへと雪崩れていく出費傾向が強くある。 ものの価格に対する私たちの感覚は果たしてまともでしょうか?
市場第一原理に基づく論説が勢いあるものの、 製造業の中で物を作る者として、 価格のみを殊更に強調した風潮には反感を覚える。 物を作る者の生活環境を、労働環境を考えると、 会社は誰のもののためにあるのか? 働く者の環境が理不尽になっていないか? という側面をもっと重視してもいいのではないかと考えます。 製造におけるイノベーションは確かに大事ではありますが、 どの品にもそういうことが起こるわけではありません。 基本軸をどこにおいて経済を考えるか? この前提をもっと大事にして考えるべきでしょう。
私の身の回りには、 公務員・個人営業者が多く、 私のような民間労働者の立場からの発言は、 一般世論から、抜け落ちた感じを受けます。
当人の自己責任論が幅を利かせ、 仕方が無いという見方が大きい。
しかし、失業率の高さ、破産者の多さ、 これらの問題の一部には、製造業における低賃金も、 いくらかは関与しているものと思う。 少しでもバランスの取れた、 より多くの人が豊かな生活をおくれる暮らし方と共に、 働く環境を見直す必要があるのではないでしょうか?
多くの一人一人が安心して働ける社会を、 今、私は自分を含め、様々な人を思いながら、 切に望みます。
この論説は、誰かにふっかけるものではありません(笑) 幾つかの書評や本を読みながら、 この頃私の気持ちを多く塞いでいる事について、 所感を述べたものです。 素人の浅はかな考えですから至らぬところ多々あり、 読むに耐えなかったら無視して下さい。 最後まで読まれた方に感謝します。
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| 参考になった書評・印象に残った書評 |
伊東光晴・評 『誰のための会社にするか』=ロナルド・ドーア著 毎日新聞 2006年8月20日 東京朝刊
養老孟司・評 『人生があなたを…』=H・クリングバーグ・ジュニア著 毎日新聞 2006年9月3日 東京朝刊
ご覧のように毎日新聞のものが並んでいます。 この毎日新聞では、 今月から新しい書評サイトを立ち上げました。 題して、 今週の本棚 http://hondana.mainichi.co.jp/ 新聞社の学芸とダブりますが、 体裁はまとまって好感が持てます。 後、気になるのが、どれくらいストックしてくれるのか? 新聞社サイト中の学芸では、一月ほどしか残してありません。 ずーっと以前はかなり残してあって重宝していたのですが、 この期間では余りにも短い。 どうかすると、紹介されたのを読み終え、 書評を読み返そうとしたらもう見られない… 今週の本棚、期待して注目しておきましょう。
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