ききみみずきんと本と図書館と…
あなたが今読んでいる本と出会ったところは何処ですか?
2007.12上旬+α
県図

トマス・ペインの『人間の権利』
クリストファー・ヒッチンス
ポプラ社
名著誕生3

国富論 上
アダム・スミス
山岡洋一訳
日本経済新聞社

市図

アイアムレジェンド
リチャード・マシスン
尾之上浩司訳
ハヤカワ書房

武器よさらば
ヘミングウェイ
金原瑞人訳
光文社

ボストン・シャドウ
ウィリアム・ランディ
早川書房

12歳からの読書案内 海外作品
金原瑞人監修
すばる舎

根菜・芋のおかず
NHKきょうの料理 きょう・すぐ・レシピ13

ラジオ深夜便料理帖
保存版「ミッドナイトクッキング」

ファーブル巡礼
津田正夫
奥本大三郎監修

寒さに強い、本物の木の家
チルチンびと別冊16

以下 補遺

女ともだち
ルース・レンデル

五番目のコード
D・M・ディヴァイン

鹿島茂の書評 洋物篇

町工場で、本を読む

史上最大の銀行強盗

司書はふたたび魔女になる

国鉄改革の真実

暮らしの手帳の評判料理

現代の資本主義
伊藤誠

日本経済を考え直す
伊藤誠

翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった
金原瑞人
今週の本棚 2007.3.25掲載
カブールの燕たち
ヤスミナ・カドラ著
観光
ラッタウット・ラープチャルーンサップ著
早川書房

川本三郎評

早川書房から創刊された文芸シリーズ「ブック・プラネット」の初回2点で、このシリーズは、これまであまり紹介されることの無かった国々の作品を訳出する意欲的なもの。そこを読んで1960年代から70年代にかけて続々と紹介されだした現代ラテン文学の潮流を思い出す。その中の最も大きなマルケスが、今、装い新たにして復刊されているのを連想させます。このシリーズからもそういうものが出てくるのだろうか?
悲惨な現実に拮抗して書かれる文学の力を、見よ!
という出版であり、評です。


似せてだます 擬態の不思議な世界
藤原晴彦著
化学同人

中村桂子 評

昆虫の擬態については以前から知られていましたが、その世界へ生物学の新しい研究を引っさげて臨んだものです。だましの技法が分子の世界にも及んで見られる件には驚かされました。
言われてみれば当然かもしれないけれど、まだまだ拓けていく自然の驚異の世界の一つです。



ローティ
この人・この3冊 冨田恭彦・選

哲学と自然の鏡
アメリカ 未完のプロジェクト
リベラル・ユートピアという希望

現代アメリカの代表的哲学者。
絶対的真理の幻を追って現実逃避するのではなく、問題解決のため各人が「今ここで」試行錯誤することの重要性を真剣に説く。彼ローティは、徹底した歴史主義者であるとともに、実存主義者でもある。
共に生きたい人との連帯を強調し、思い込みを解いてくれる批判者の重要性を説き、民主主義を堅持しようとする
今われわれは民主主義以上によい制度を見出していないから、それを重視する。民主主義は守られねばならず、守る努力がなければ崩れ去る。社会正義も富の再配分もまたしかり。かくてローティは、相対主義の対極に立つ。

この紹介文は個人的に強い印象を残す。
〉問題解決のため各人が「今ここで」試行錯誤することの重要性を真剣に説く
自分の関心ある問題で、まさしくその通りと強く共感するのです。いつか、鞄の方でそういう事を書きたい。


日本語は天才である
柳瀬 尚紀著
新潮社

池内紀 評

あの「フィネガンズ・ウェイク」の訳者もこういうものを書くのか、と書店で見遣ったものですが、この紹介文を読むとそれはとんでもない見当違いのようです。
この人ならではの日本語論が読めそう。
〉 「ほんとうにすごい翻訳だと思いました。ぼくの翻訳がすごいのではありません。日本語がやってくれた翻訳が、すごいのです。ひょっとして天才じゃなかろうかと思いました。ぼくが、ではありませんよ。日本語が、です」
こういう姿勢、好きだな〜
更に、柳瀬尚紀さんが「日本国最東端の根室」出身であり、その辺境生まれは「フィネガンズ・ウェイク」の作者ジョイスがアイルランド生まれなのに相対する。そうか、他ならぬ柳瀬尚紀さんだからこそ訳せた「フィネガンズ・ウェイク」で、そういう訳者にしか書けない日本語論だろうな、と段々興が載ってきた。いつか、手に取ってみよう。



新ロビンソン物語
ヨアヒム・ハインリヒ カンペ著
鳥影社ロゴス企画

富山太佳夫・評

カンペの『新ロビンソン物語』(一七七九―八〇年)も…原作便乗型改作のひとつであるが、ある時期のヨーロッパでは原作以上に有名であったという。今でも児童文学史上の重要作と認定されている
冒険小説を敬虔なプロテスタント小説に改作してしまう
「人を力ずくで自分の信仰に回心させようとする無分別な熱意は呪われよ。自らの兄弟を迫害し、苦しめる盲目な狂熱は呪われよ……少なくともわが島においてはこういう非人間的行為は決して行わせない」。これが、改作者がロビンソンに語らせた言葉である。その言葉すら未だに実現しきれていない現代という時代の中で読む『新ロビンソン物語』からは、強烈なアイロニーが漂ってくる。

文学の効用の一方向をきわめて有効に伸ばしたもののようで、文学を読む奥行きを十二分に味あわせてくれそうですね。もっとも、それだけの読者としての力量を試されるかもしれませんが…


古事記の起源―新しい古代像をもとめて
工藤 隆 著
中央公論新社

三浦雅士 評

刺激的な本である。今後の日本と世界、少なくとも東アジアの行く末にかかわると言っても大げさではない。
現実の歌垣はそんな(『日本古典文学大辞典』で説明されている)ものではないと著者は言う。何を根拠にといえば、「一九九四年に中国少数民族の無文字の歌文化の調査を開始して以来、数々の現代に“生きている神話”と現代に“生きている歌垣”に出会ったからである」というのだ。
日本民族もまた中国少数民族のひとつに近かったにもかかわらず、幸いにも漢民族の支配すなわち儒教の支配を免れ、恋歌の伝統を必須のものとしたまま国家を形成し、ついには近代化まで成し遂げた
ここ十数年、『古事記』『万葉集』を広く東アジアの視点から眺め直す機運が起こっている。本書はその先端にあり、かつて白川静が、古代中国の甲骨文金文研究の後に、『漢字』『漢字百話』を一般向けの新書として発表した折の衝撃に続くものだ。
二十一世紀を制すといわれる東アジアの全体が、いま新しい視点を提示しつつあるのである。

そうか、そうなのか?と、ただただ、評だけでも圧倒されるものがあります。


久々にまとまって紹介できたのですが、
思いの外、時間と体力が要りました…
今度はいつ出来るかな?
続々と書けるには程遠い状況です。
これを書くより、本をどれでもいいから読むべきではなかろうか、
という内なる声が大きく響きます。
市図2007.2下旬
ジェイン・エア 上
C・ブロンテ
2006 光文社

白鯨 上
メルヴィル
2004 岩波書店

決定版 紅茶の本
堀江敏樹
2006 南船北馬舎

チェーホフ・ユモレスカ
アントン・パーヴロヴィッチ・チェーホフ
2006 新潮社

異人館
レジナルド・ヒル
2007 早川書房

非対称情報の経済学
 スティグリッツと新しい経済学
藪下史郎
2002 光文社

スティグリッツ早稲田大学講義録
 グローバリゼーション再考
藪下史郎・荒木一法編著
2004 光文社

ニューヨーク・スケッチブック
ピート・ハミル
1986 河出書房新社

翻訳家の仕事
岩波書店編集部編
2006 岩波書店

書評家〈狐〉の読書遺産
山村 修
2007 文藝春秋
はじめの一歩
【無料ブログ比較なら】まあ待て、ブログを借りる前にここを読め。
というサイトに拠れば、
此処がいいらしい…

ともやく、やってみませう


プロフィール

Author:ききみみずきん
職業は、製本工。
司書の講習も受けました。
趣味は、読書と映画と文章を書くこと等など



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